ワークスタイルアワード Kochi Work Style Award 2023
高知県ワークスタイルアワード
2023 グランプリ
2024年2月8日(木)「高知ワークスタイルアワード2023」を開催いたしました。
プログラム
13:00~ 開会あいさつ(高知県知事/濵田 省司)
13:05~ 特別講演(講師/香川大学 経済学部 教授 青木 宏之 様)
13:30~ 受賞企業取組発表
発表1社目:フクヤ建設様
発表2社目:高知機型工業様
発表3社目:jigsaw様
発表4社目:ミタニ建設工業様
15:15~ 表彰式
15:25~ 県からのお知らせ
15:30 閉会
結果発表
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グランプリ
取り組み内容を見る フクヤ建設 株式会社
- 事業内容: 建設業
- 従業員数: 63名
- 企業HP: https://fukuya-h.co.jp/
表彰理由
●3年間に渡って計画的・団体的に取組を進めてこられたこと、「定時だよ!全員終業ポスター」や壁面を活用した報連相の共有など、大規模なDX投資や必要物品等の大量購入等を伴わなくても実施しやすい施策を中心に展開したり、PDCAサイクルを回す中で「検証・改善」が明記されることなど、他社のヒントとなる取組が多数実施されていると感じました。(中央大学経済学部 教授 鬼丸 朋子 氏)
●非常に活気の伝わってくる取組内容で、居心地の良い環境を整えるための様々な活動が行われています。ヨガ、整体、体操、食堂など、身近な場所から快適な空間を作るためのアイデアがボトムアップで提案され実現している点が素晴らしいと思います。また福利厚生も、個々人に合わせたオーダーメイドの形で提供されており、中小企業ならではの特色だと感じます。これらの多岐にわたる試みにより、これからもさらなる成果が期待されます。(香川大学 経済学部 教授 青木宏之 氏)担当コンサルタント
平岡 美香
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準グランプリ
取り組み内容を見る 株式会社 jigsaw
- 事業内容: 建築業/工務店
- 従業員数: 15名
- 企業HP: https://jigsaw-house.co.jp/
表彰理由
●マインドマップの仕組み化には、少々研修が必要かもしれないと感じましたが、会議時間の明示やカレンダー管理、グループLINEの活用等、他社でも取り入れやすい取組が多数実施されていると感じました。社員の年齢階層が若い会社であることもあり、今後は例えばDXを活用して、就業場所の柔軟性を高くしたり、一層の業務効率化を進めるなど、取組がさらに進むことを祈っています。(中央大学経済学部 教授 鬼丸 朋子 氏)
●グループLINEによる取組のように、シンプルで実効性のある取り組みを、上手に見つけて取り組まれており、非常に良いスタートを切っていると感じました。また属人化を解消するためにマインドマップを使い、暗黙知の言語化を図りつつ、それがコミュニケーションツールとしても活用されている点も非常に良いアプローチだと思います。なお暗黙知はそのまま共有することも大切ですので、今後はそうしたより深い情報共有を目指されると良いのではないかと思います。(香川大学 経済学部 教授 青木宏之 氏)担当コンサルタント
川田 健太郎
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準グランプリ
取り組み内容を見る ミタニ建設工業 株式会社
- 事業内容: 総合建設業
- 従業員数: 167人(2023年3月31日時点)
- 企業HP: https://www.mitaken.co.jp/
表彰理由
●長い時間をかけて、働き方改革を推し進めていらっしゃったことを高く評価します。今回重点的に取り組まれた「男性育休」に関する取組を中心に採点させていただきましたが、これまでの積み重ねがあったからこそ進められた面があったように感じました。取得率100%を目指して、一層の取組が進められると拝察いたしますが、その取組が広く共有されることを期待いたします。(中央大学経済学部 教授 鬼丸 朋子 氏)
●組織や業界の風土を変えることは、これまでの常識を覆して新しいものを作り出す取組ですから、非常にエネルギーを要すると思います。特に建設業界における従来の「見て覚える」という世界観から、内定者研修や新入社員研修などきめ細かに研修制度を構築して取り組まれている点が印象的でした。また昼休みを利用した小グループでの研修も横展開も可能な良い試みだと思います。今後は労働時間短縮への取組を予定されており、そのためには仕事の方法やフロー自体を見直すことが必要です。従来以上に現場の人たちを巻き込んでの活動が求められますが、既に十分な蓄積もあることから、今後の成果についても非常に期待が持てると感じています。(香川大学 経済学部 教授 青木宏之 氏)担当コンサルタント
中村 文彦
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特別賞
取り組み内容を見る 高知機型工業 株式会社
- 事業内容: 製造業
- 従業員数: 27名
- 企業HP: https://www.nc-model-inc.co.jp/
表彰理由
●長い時間をかけて、働き方改革を推し進めていらっしゃったことを高く評価いたします。今回は、「モノ」の面で思い切った設備投資の結果導入された機械や業務の自動化システムを効率的に活用するために、「ヒト」の面で繁閑を含めた生産調整を実施したり、業務の共有・引継ぎを工夫するなど、段階的かつ継続的な取組であると感じました。また、従業員の能力向上に資するコミュニケーションの場づくりや人事評価制度の見直し等、多面的なアプローチをなさっていると受け止めました。他社の皆さまにも、こういった段階的・多面的な取組がヒントになる可能性があるのではないかと思っています。(中央大学経済学部 教授 鬼丸 朋子 氏)
●働き方改革において様々な活動が行われていますが、それらが経営戦略の核心であるリードタイム短縮に集約的に繋がっている点が特徴であり、非常に関心を持ちながら聞きました。具体的には、能力開発のリードタイムを短縮することや仕事の属人化を解消することが、密接に連動して取り組まれています。またハードへの投資だけでなく、その結果浮いた時間を開発時間や教育の時間に充てるなど、きめ細かく取り組まれていることも印象的でした。キーポイントとなるDX・GX 戦略部の取組をより掘り下げて発表して頂ければさらに良かったと思います。(香川大学 経済学部 教授 青木宏之 氏)担当コンサルタント
武田 和子